AEDとは
救命措置と生存率
救命には、中断のない胸骨圧迫と迅速なAED使用が必要です。
何故AEDが必要なのか?
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしているため、心臓が停止したら血液が送り出されなくなります。
心臓が停止すると時間の経過とともに、1分間遅れるごとに7~10%ずつ救命率が低下すると言われています。従って、いかに早く処置を開始するかが救命の鍵となります。
突然の心停止の原因のひとつが心室細動です。この心室細動を治療する有力な方法は、電気ショックにより除細動をすることであると言われています。そのため、除細動が必要な心電図波形かどうかを判定し、電気ショックを行うAED(自動体外式除細動器)が必要なのです。
メッセージビデオ
「あなたにしか救えない大切な命~君の瞳とともに」
- メッセージビデオ「あなたにしか救えない大切な命~君の瞳とともに」
(外部サイト「Youtube」にジャンプします。)
このビデオは、見ていただいた人が "AEDと胸骨圧迫の講習に行こう" と行動してくださることを願って制作しました。
日本では年間7万人が心臓突然死で亡くなります。健康な人でも何かのきっかけで心臓突然死が起こる可能性もあります。
でも、もしそこにAEDがあったら、その場にいる人たちが心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行い、AEDを使うことができれば、助かる命があります。
胸骨圧迫を行うことで2倍、AEDを使えばさらに2倍、助かる可能性が高くなります。
でも、突然、目の前で人が倒れたら、あなたは落ち着いて行動できますか?
胸骨圧迫もAEDも、一度、講習会で体験することで、誰でも簡単にできるようになります。
PUSHプロジェクトは、短時間(45分)で心臓突然死を救うために一番大切な胸骨圧迫とAEDの使い方を多くの人に学んでいただく活動、特に学校への普及を目指しています。
学校でも心肺蘇生の教育は、子供たちに心臓蘇生の技術だけでなく、大震災で改めて気付かされた「きずな」や「いのち」の大切さを伝える貴重な機会でもあります。
「そばにいるあなたしか、救えない命があります」
これは、大阪ライフサポート協会と日本心臓財団が推進している「PUSHプロジェクト」から、みなさんへのメッセージです。
AEDについて
AED(自動体外式除細動器)とは
心臓が止まる原因の多くは、心臓の痙攣 (心室細動) です。
AEDは、 心臓が痙攣してポンプ機能を失った状態になっている傷病者に対して心電図の測定・解析を行い、必要に応じて電気ショックを与え、心臓の動きを正常に戻すための医療機器です。
一般市民にも使用が認められておりますので、 AEDを使用するのに特別な資格は必要なく、誰でも使用する事ができます。
【心室細動とは?】
突然心臓が規則的に拍動しなくなり、心筋が無秩序に興奮(痙攣)している状態です。心電図では、不規則な波形が見られ、心臓はポンプとしての機能を果たすことができません。心室細動は自然に回復することがほとんどなく、効果的な治療法は電気ショックを与え、正常な拍動を取り戻す(除細動を行う)ことであると言われています。
AEDの機能
- 電気ショック
電気ショック必要の有無はAEDが自動で判断して音声でご案内します。
- 胸骨圧迫
- 電気ショック必要の有無にかかわらず、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を音声と液晶表示でサポートします。
- 救急救命講習を受けた方でも現実に実施する機会は少なく、難しいと言われる胸骨圧迫(心臓マッサージ)の『テンポ・強さ・深さ』を音声とディスプレイでご案内します。
- 心停止後から8分間(救急車到着の平均時間)で胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施すると、救命処置なしに比べ蘇生率に約2.5倍の差があります。